呼吸と自律神経の関係 と、来週の「湘南台ヨガ部ムムクシュ マインドフルネスヨガと瞑想の会」再告知

「呼吸に気づきを向けていると、呼吸が落ち着き、深まり、調和し、呼吸から緊張が取れていくのがわかります。
呼吸と心が一つになり、やがて体全体と一つになります。体に立ち返り、体と和解できます。―中略―
そのようにマインドフルな呼吸を実践していると、体が「わが家」であることが見えてきます。」


ティク・ナット・ハン著「和解 インナーチャイルドを癒す」(第一部 癒しについての教え)より

 

 

緊張する時や何かに集中している時、呼吸は早く浅くなりがちで、
眠気を感じていたり、リラックスしている時には、
ゆっくりとした深い呼吸で、尚且つ吸う息よりも吐く息の方が長くなります。

緊張時には交感神経が優位な状態に、
リラックスしている時や、食後の消化管が活発に動いている時等には
副感神経優位となりますが
これら自律神経の働きは私たちの意思とは関係なしに起きている現象です。

例えば、人前で何かパフォーマンスしなければいけない時、

緊張感から交感神経優位となり、血流は内臓ではなく筋肉へ集中します。

程よい緊張感が集中力を生み、ここぞという時の力を発揮することができます。
でも強い緊張が長時間に及ぶ場合・・・例えばストレスフルな環境で10時間仕事をし続けたとしたら、

その間消化管の動きが鈍い状態が続き食事が喉を通らず、必要なエネルギーを摂れていないので、

頭もだんだんぼーっとしてくるかもしれません。
交感神経と副交感神経、両方のバランスが生活のリズムに合わせて保たれていることが大切かと思います。

 

自分の意思でコントロールすることのできない自律神経ではありますが、
唯一これを意図的に働きかけることが可能なのが、呼吸。
吐く息長めの、ゆっくりとした深い呼吸を意識的に実践することで、

副交感優位な状態へと導き、体と心の緊張を和らげる・・・
呼吸のコントロールによって心身を整える、生理学的、神経学的根拠に基づいた、

普通に日常生活を送る健常な人であれば誰でも、実践できる方法かと思います。

 

ヨガのクラスに定期的に参加している皆さんは、

この呼吸と意識のトレーニングをスタジオにいるときに実践しているので、

それは日常の中に自然と活きてくるかと思います。

呼吸をただ意識するだけでも、浅く速い呼吸が徐々にしっかりとしたリズムに変わってくるはずです。
緊張で体が硬くなる時、心が苦しいときこそ呼吸に戻る。
頭の中にある過去や未来の不安から離れて、
今確かに存在する、自身の呼吸と体に戻る。
今在る呼吸と体をしっかりと感じられると、心が見えない不安から解き放たれ、前向きさを取り戻し、日常がより豊かになります。

 

その「豊かさ」というのは、
全てがうまくいく、物事が思い通りに運ぶとかいうことではなく、
優劣の価値観の世界で優れた存在になるということとも違い、

 

人が互いに手を取り合ったり、苦難を乗り越えをる経験を通してしか学べないことを体験し、
愛と慈しみの心を育てて、ともに成長し、強くなること。
期待する結果を手放した上で物事を受け止め、深く見つめること。
マインドフルであること。

 

光の部分と闇の部分、その両方が存在するこの世界において
全ての経験から受け取る恵みに気づいていく、

その心の器を広げることで豊かさは増していきます。


人生という名のジェットコースターに乗って

“先祖から子孫へと続く命を磨いている私たち”、なのだから。

 

「今日も呼吸と体を丁寧に感じて、過ごしましょう」
先週末のマグレブエストさんのレッスンで、先日参加してきた瞑想会のシェアでも話そうかなーと思っていたのですが

「呼吸」に始まり徒然なるままに、そんなお話をしていました🙂

皆さん優しいので、徒然なるお話も聞いてくださってありがたかったです🍀

来週月曜夜19:45~20:45、湘南台ヨガ部ムムクシュの「マインドフルネスヨガと瞑想の会」

2カ月ぶりの開催となります。

久しぶりのご参加の方ばかりですので、体がほぐれる程度に動いて、瞑想の時間もとります。どなたでも参加可能です。

 

湘南台ヨガ部ムムクシュのクラス、参加費1,500円、詳細については、

レッスン紹介の”「湘南台ヨガ部☆ムムクシュ」のこと”のページをご参照の上

ご予約は同ページ内にもあります予約フォームから、必要事項を入力の上お願いいたします☝️