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「手を繋ぐ」「いまここ」

息を吸う

私にはふたつの見ることのできる瞳がある

息を吐く

私にはふたつの自由に使える手がある

息を吸う

私は我が子を両腕に抱いている

息を吐く

私は家族とともに食卓を囲んでいる

こうした瞑想が真の〈気づき〉を培い、日常に深い幸福をもたらします。

安らぎ、喜び、幸福感とは、とりもなおさず、

私たちにはもともと幸福の条件が備わっていると自覚することです。

 

ティク・ナット・ハン著「ブッダの〈気づき〉の瞑想」

”〈気づき〉のエクササイズ”より

 

 

少し前に、お友だちに誘われたまたま都合も付いたので

急遽、恵比寿にあるライブハウスへ出かけました。

 

「Theだいじょぶズ」というバンドさんのワンマンライブで、

「ベースのまさ君がお友だち」なのだと

仕事終わりの電車で友人に教えてもらいながら、

慌ただしく向かいましたが、

到着したのは既に始まって30分程経った頃でした。

 

 

ガンガン鳴り響いていた音が止み一旦トークへ。

 

「みんな、隣の人と手を繋いでみてください。

知っている人、知らない人でもいいから、

手を繋いでみてください。

そこに愛があるでしょう?

その手のひらの中に、愛があるでしょう?

愛してるって言うの、

照れくさくてなかなか言えないよね。

でも手を繋いだら、その手の中に愛がある、僕はそう思うんです。

手のひらの中の愛、感じてみても感じなくてもいいから、聴いてください。

We are the くそ わーるど」

 

 

そんな感じのお喋りと曲のタイトルの後、

ちょっとバラードっぽい曲が始まり、

繋いだままの手を高く上げて揺れてる前列の人たちとステージの方を眺めながら、

「いいタイトルだなぁ」なんて思っていました(笑)

 

誰かの手のひらの感触も含め、

音と光の波、リズム、歓声、空間、

肌で感じらる臨場感がこういうライブの魅力なはずなのですが、

明るいステージを後ろの暗がりの方から眺めつつ

私はつい子供の頃を思い出していました。

 

鹿児島の山奥、カーナビにも道が出てこないような田舎の景色、空気、

陽の光、川の水面の光がキラキラとした私が育った場所。苦しい思い出。

夜中に裸足で一人で逃げた記憶。

酔っぱらったお母さんの怒鳴り声。

顔目掛けて飛んでくる母の手。

夜空の下裸足の私の居場所を知る人は誰もいない寂しさ、孤独感。

 

そんな過去の記憶が頭の中に流れてきましたが、

一緒にいた友だちの手のひらの感触に戻ると、

遠い昔のことなのだと我に返り、安心します。

 

都会のど真ん中のライブハウス、

一生来ることなどないと思っていた場所にいることが

すごく不思議な感じがしました。

 

昨年母が亡くなり、家族と呼べる人は誰もいなくなったけれど。

過去の怖くて、悲しい記憶は今も消えることはなく

必要とされずに生まれてきてしまった自分を

「生まれてこなければよかった」と責めるような感情に

あんなにもとらわれていたのに 

そんなことはもう関係なく、今は都会のど真ん中にいる。

 

今確かに自分がここに生きている。

孤独だと思っていたはずなのに一人ではない。

 

 

月日が流れて、

実家の土地も家も人手に渡り 帰る場所はなくなったけれど、

ここに生きている自分。

命の不思議。

 

 

今、これを読んでくださっていて、

苦しみや深い悲しみの最中にいる人がいたら、

 

あなたの呼吸と、心臓の音を 感じてみてください。

 

もしそばに誰かいるようなら、

手を握ってもらってみてください。

 

美味しいものを、

ゆっくり味わって食べるのもいいと思います。

 

色んな事があっても、確かにここに生きているということが、

奇蹟的で、確かな現実です。

 

一人だと思っても、

胸の中には 既に誰かがいると思います。

 

”私”や”あなた”と、繋がりのある誰かです。

 

大切な誰かが落ち込んでいたら同じように

そう教えてあげてください。

よかったら、手を繋いで

美味しいものでも一緒にどう?

って 誘ってみてください。

 

そういう人と人との繋がりが

世界を平和にしていくんだと思います。

 

「すごくシンプルなことだけれど、

呼吸と体を感じることは

本来の自分を取り戻すことに役立ち

とても大切な事です。」

 

と、ヨガや瞑想のクラスでもいつもお話しています。

 

 

来週10月22日(火)祝日は、

多摩センターマグレブエストさんで

16:00~「開脚のポーズを深めよう エナジーフローヨガ」と、

17:15~「排泄を促しリセットする下弦の月のアロマヨガ」を

開催予定です。

 

第4木曜10月24日は湘南台ヨガ部ムムクシュ

『マインドフルネスヨガとお瞑想の会』を開催します。

 

クラスの初めに”チェックイン”、

今ここにいる私の気分と、今日ここへ来た私の理由について

それぞれにシェアをしてから

ヨガのポーズで体をほぐし、瞑想の時間をとっています。

 

利用させていただいている公民館の和室は

座布団をお借りできるので、

瞑想中やボディスキャンなんかのときにも

使わせていただいています。

 

今回もまた「無常」「相互存在」「無我」のお話を振り返ってみて、

瞑想の時間をとろうかなと思います。

 

お申し込みは

トップページにあるお申込み専用バナーよりお願いいたしますm(__)m

 

 

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