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祈りの実践と効果ー慈悲の瞑想ー

”前向きな心でいるとき、

笑顔の時、

感謝の気持ちを持つとき、

脳内にはベータ‐エンドルフィン、オキシトシンなどの快感物質が分泌されます。

「よい祈り」とは、祈っている当人の脳にも良い影響を与え、幸福感を与えるものにもなるのです”

 

脳科学者 中野信子著/脳科学から見た「祈り」より

 

 

「祈り」の実践のことを、

ヨガの八支則の教えでは

「自在神祈念(イーシュヴァラ・プラニダーナ)」言いますが、

これには祈りの実践ということに加えて

「内在する神聖さに目覚める」

といった意味も含まれています。

 

人が本来持っている優しさや愛情に立ち返り、

全てとの繋がりに気づくこと。

本来の自分自身(=大いなる意志と繋がる自分)へと目覚めること、

言葉の解釈としてはそんなところでしょうか。

 

 

冒頭にある中野信子さんの著書には、

人を思うポジティブな祈りの実践によって、

事態が好転したという、

わかりやすい事例が紹介されています。

 

 

ある女性が夫の浮気で悩んでいました。

 

そのことを、日頃から尊敬し信頼している先輩に相談すると

”「とにかく、みんなにとっていい方向に行くように祈ることよ。

『みんな』というのは

ご主人の浮気の相手も含めてのことよ。

相手を憎む気持ちで祈っていたら、あなたにとっても良くないわ」”

 

と先輩から言われます。

 

恋敵ともいえる浮気相手のことまで祈るなんて…と、

初めは抵抗を感じながらも、

毎日祈るうちに浮気相手への憎しみが少しずつ消えていき、

彼女が幸せになれますようにと、

祈れるようになりました。

 

すると、

彼女が何か言ったわけではないのに、

夫が浮気相手と別れて彼女の元に戻ってきました。

 

よくある表現で言えば

「祈りが天に通じた」のかもしれませんが、

これを脳科学的に解釈すると

 

祈りを続けた彼女の脳内では

ベータ‐エンドルフィンやオキシトシンが増加し、より魅力的な女性になった。

「早く奥さんと別れてよ!」

と浮気相手がイライラ詰め寄ってくる頃に

妻がきれいになったことに気づいて、

夫が妻の元に帰ってきた、という説明になるそうです。

 

(アマゾンでも購入できるので気になった方はぜひ読んでみてください)

 

これを「ポジティブな祈り」

と著書の中では表現されているのですが、

 

アスリートの試合の場面でライバルを

「蹴落としてやる」

「ぶっ潰してやる」

といった感情とともに勝利を祈る場合、

脳内にノルアドレナリンや、アドレナリンの分泌され興奮状態になり、

長時間分泌されていることで前頭葉の記憶力や理性、感情抑止力といった働きが低下してきますから、

前述の祈りの状態とは異なりますね。

 

そう、

人を思い、感謝の気持ちとともに祈ることは、

自分自身の脳や体に良い影響をもたらすということ。

 

「困ったときの神頼み」ではありませんが、

コロナ渦にある今の時代こそ、

人を思いやり、愛情や感謝の気持ちとともに祈ることが、世界をより良くしていくために

誰でも気軽に実践できて、

良い働きかけとなりますから、

とても有益なことなのかもしれません。

 

先日のクラスでは、そんなお話をしていました。

 

 

2月23日の祝日は、多摩センターマグレブエストさんのイベントで

「パワーフローヨガ」と

「看護師による感染予防の為のリラックスヨガと呼吸法」

のクラスを開催予定です。

 

ご都合よろしければ、

ぜひいらしてくださいねー(^-^)

 

 

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