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幸せが増える、人生を抱きしめる、マインドフルネスの実践

「何気ない日々の一瞬一瞬は

天と地、陽の光とせせらぎを含んだダイヤモンド

見上げれば青い空

流れゆく白い雲

きみの愛らしい面差し、美しい笑顔

すべてが一つの宝石に含まれている

(中略)

互いに幸福を捧げ合い

今この瞬間に生きよう

人生を両腕に抱きしめて慈しみ

気づきのない心と絶望を手放そう」

 

ティク・ナット・ハン著/和解ーインナーチャイルドを癒す 「よるべなき子へ」より

 

 

昨日のシバヨガチャンネルのYouTubeライブレッスンでは、

免疫力を上げるためのヨガについて少しと、「マインドフルネス」のお話をしました。

 

https://youtu.be/ggvFl71AgvM

 

 

 

春になると思い出す患者さんがいます。

 

 

心臓の重い病気を患い、

当時は余命一年もないと宣告されていて、

最期は出来ればご自宅で過ごせることを目標に

試験外泊に向けてのお薬の調整や、

外泊中の持続点滴の器械の準備など

少しずつ進めている時期でした。

 

「夜寝るときにね、

ちゃんと目が覚めるかなぁって思いながら床につくの。

朝、目が覚めると、あぁ、目が覚めた。

今日も一日が始まるって思うの。」

 

「今日は、調子がいいなーって思うと、ほっとする。」

 

 

1時間3mlという量で流れている点滴のお薬、

それを1時間2mlに、1mだけ減量すると

翌朝は「今日は体が辛くて、呼吸も苦しくて・・」と悪化のサインが出てしまうことが多く、

薬剤に頼らなければ心臓の機能を維持することが出来ない状態でした。

 

過去に状態が急変したこともあって、

いつも強い不安を抱えていらっしゃいましたが、

 

外泊予定の準備が少しずつ進んでいくと

少しずつ、少しずつ、

笑顔が戻ってきていたようでした。

 

泣いていて、でも笑顔で

お話ししてくださったときの表情が

生き生きとした、きれいな笑顔で、

春になるといつも思い出します。

 

心臓の音、脈打っている拍動とか、呼吸。

体から聞こえてくる声を聴いて、

病室の窓から見える空の色を、

私にも教えてくれていたなぁと思い出します。

 

最期私はお会いすることができなかったのですが、今も私の中に

大切な人が生きているんだなぁって、思います。

 

 

今という瞬間を大事に生きる。

病気とかどうかとか関係なく、

一日一日を、一瞬一瞬を丁寧に生きることや、今あるものへの感謝や喜びに気づくこと。

 

過去や未来ではなく、今この瞬間を感じるマインドフルネス。

 

コロナ渦のこういう状況だからこそ、

大切に、実践していきたいです。

 

そんなお話をして、昨日は短い瞑想の時間もとりました。

 

スタジオの対面でのレッスンは

緊急事態宣言に伴いしばらくお休みですが、

 

どんなかたちであれ、

こうしてヨガができることが何よりありがたくて、嬉しい。

 

 

YouTubeのライブレッスンは続けておりますので、

よろしければご参加ください。

 

来週も、

楽しく心地よく体を動かせるように用意したいと思います(^-^)

 

 

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