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出版しました!「人生の川と渦ートラウマを癒す体が持つ叡智」

「痛みの哲学とは、それを克服すること。

苦痛は訪れるが

それはあなたを暗闇から光明に導く師となる。」

            B・K・Sアイアンガー

(二ヴェディータ・ジョシー:編 柳生直子:訳「アイアンガー108の言葉ヨガからの贈り物」より)

「人生の川と渦ートラウマを癒やす身体が持つ叡智」

Amazonにて、Kindle電子版は、7月20日まで300円です。

(7月21日以降は550円、お得なうちにぜひ!)

ペーパーバック版も本日から販売受付スタートしました。

(AmazonのリンクをInstagramプロフィールに載せています)


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私の経験が、

トラウマを抱えている人やそのご家族、

セラピストの方などの力になれればいいなと思い、

綴りました。

以下、この本の中身の、一部抜粋です。

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(タイトル)”2014年2月15日 千代田線の車両内でーフラッシュバックから「今ここ」に戻る方法”

 

 

 

2014年2月15日

例えば、千代田線の車両内でちょっと前に思い出した、

「こめかみに平手が飛んできて、視界が一気に真横になる」場面のことを思い返していたら、

何かの拍子に記憶が出てくるときは、いつも視覚的な情報が最初・・・・ってことに気がつく。

記憶が浮かんでくるとき、

最初は音のない景色みたい。

あれ?って思いながら、そこをたどるようにしていると次に出てくるのが音。

その辺りからちょっとずつ

その時の自分の感情が出てくる。

あれ 待てよ?

ぶたれた時の痛さそのものは・・・出てこない???

体の感覚は、覚えてないのかな?って考えてたら、

手が当たったこめかみの辺りと横に倒れる時、

ついでに柱でぶつけた頭のとこ、ジンジンしてすごく熱い感じ。

そっか、熱かったんだ。

そのすぐ後、体が震えだす。

視界はぼやけてるけど

目の前でまだなにか言っているその声が荒くて、

次に足が飛んできそう・・・・

怖くなってギュって目をつぶって目を開けたら、

千代田線の車両の椅子に腰掛けてる今の自分に戻った。

「いつもなにか記憶が出てくるときは、最初に視覚的な情報がでてきて、次に聴覚。

その辺りから、感情も一緒に出てくるけど、

痛みとか体の感覚自体は出てくるとすれば最後だなぁって、こないだ気がついたんです。(中略)

ヨガの時間も、体の感覚に意識を向けて動くと、

気持ちがリセットされて落ち着いていくというか、

自分の気持ちが見えてくるというか、

体感に意識を向けられる時間が、

すごく自分にプラスになってるとは思うんですけど、

ヨガのクラスの後、

多分すごく体が緩んだ時にフラッシュバックしやすいのが困るところで、

緩めすぎないように、長めのシャヴァアーサナは避けて座って過ごすようにしたら、

フラッシュバックは回避できるようになったんですが・・・

体の感覚に意識を向けてると、過去の視覚的な情報が出てくるのって、

これってどういうことなんですかね?」

ちょっと前のカウンセリングの時、

思いついて気になりだしたら止まらなくて、

思い切って先生に質問してみた。

「それはおそらく、あなたがなにかを記憶する時、

視覚優位ということなんだと思いますよ。・・・普通はね、逆なんですよ。

例えばね、

なーんか、肩が痛いなぁって、そこの感覚を感じているとね、

そこから、あー、そういえば、こうだったなぁとか、

感覚がきっかけになって、そこから記憶が出てくるのが普通なんですけど、

あなたがそれだけ視覚に頼っているってことと、

あなたの場合ね、

比較的簡単に無意識の記憶が出てくるから、それはね、

ある意味あなた自身の準備が出来ている状態ってことなんだと思います。

だから、その忘れている記憶を何かで無理に出そうとするのは、

あなたの場合は、

今はしないほうがいい。

準備が出来ていて、

自然と出てくるものから見ていけば。」

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意識だけが過去に置き去りになり、

不安定で落ち着かない、普通ではなかった昔の自分が書いた文章を読み返すことが、

想像していたよりも重苦しく、エネルギーのいる作業であることに、

取り掛かり始めてから気付かされましたが、

痛みも、悲しさも、孤独感も、今があるという喜びと幸せも、

すべて私の中にあって今も生きている、

そんな気持ちでこの本をまとめることができたのは、

長く続けている毎日のヨガ習慣と、

「ソマティック・エクスペリエンシング®療法(SE™療法)」の3年間の学びと、

癒しの経験があったから。

SEI米国本部からSE™Japan公式サイトやテキストの引用許可を得るためにご対応いただいた、

SE™東京トレーニング事務局の工藤亜佐子様、日髙潤子様、

SE™療法の学びを通じてご縁をいただき、温かいアドバイスと激励をくださった、

SE™インターナショナル・ファカルティ、ポリヴェーガル・インスティテート・インターナショナル・パートナーの花丘ちぐさ様、

SE™療法を共に学んだSE™東京12期の皆様、 

講座でお世話になった講師のDea Parsanishi様、リードアシスタントのLinda Jennings様、

オーガナイザーおよびアシスタントの皆様、

そして、SE™療法の開発者であるピーター・A・ラヴィーン博士、

私の頭の中で深い青緑色のトラウマの川を、

眩しい太陽の光で照らしてくださったOffice clover様、

長い事通っていた

ソレア心理カウンセリングルームの高間先生、

これまで生きてこれた私を支えてくれた全ての方、

お世話になってきた全ての皆様へ、

心より感謝申し上げます。

そして、先日霊視ができる占い師さんを通じて、

「私は子どもを抱きしめる母親じゃなかったけど」と、正直に言ってくれた今は亡き母に。

今も違う世界から私を見守ってくれている母に

感謝を込めて。

私を産んでくれて、ありがとう。